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駿河湾漁民の信仰の象徴である大瀬神社は、海の守護神として知られています。
船を新造する時には、必ずこの神社に参詣し、海上の安全を祈願したと言われています。 |
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創建時期は、白鳳13年(684年)に発生した大地震に伴って海底が突然三百丈余も隆起して「琵琶島(びわじま)」と呼ばれる島が出現したため、同時期の地震で多くの土地が海没した土佐国から神が土地を引いてきたのだ、と考えた人々がここに引手力命を祀ったのが最初、とも言われています。
古くから、駿河湾漁民の信仰の象徴、海の守護神との神として多くの人々の崇敬を集めると共に、海上安全を願う人々が赤い褌(写真右側の赤い布々)を奉納する風習があります。
漁民の描いた絵馬や漁船模型が多数奉納されており、県の指定有形民俗文化財に指定されている歴史的にも貴重なものです。
また大瀬神社に奉納された絵馬は、駿河湾漁民の暮らしぶりを知る上で貴重な物です。 今でも鮮やかに当時の様子を再現してくれます。毎年4月4日の例大祭には、天下の奇才として知られる「大瀬まつり」が催されます。
大瀬神社は、水産庁選定「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」として選定されました。 |
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「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」とは漁村の魅力を掘り起こし交流をもっと盛んにするため、漁村に残る歴史的・文化的に価値の高い施設や現在では貴重な工法や様式の施設など、未来に残したい漁村の施設を漁業漁村百選として選定しています。 |
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大瀬崎の先端に位置する神池は、最長部の直径がおよそ100メートルほどの池で伊豆七不思議の一つに数えられています。
海から最も近いところでは距離が15メートルほど、標高もおよそ1ないし2メートルしかなく、海が荒れた日には海水が吹き込むにもかかわらず淡水池であり、コイやフナ、ナマズなどの淡水魚が多数生息している不思議な池です。
一説によると富士山から伏流水が湧き出ている、などとする説もある一方、海水面の上下に従って水面の高さが変わるとも言われており、何故淡水池であるかは明らかにされていません。 神池は、大瀬神社境内にあり神秘幽玄ということでは両者を切りはなしては考えることはできない。 |
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大瀬崎一帯は、約百三十本のビャクシンに覆われ、樹林を形成している。ビャクシンの樹林としては日本の最北端で、イブキの品種であるビャクシンが自然発生のまま、このように群生している所は、全国的に見てもまれである。
樹齢千年以上と思われる老木も見られるこの樹林は、全国的に珍しいものとされ、昭和7年7月25日(1932年)に「大瀬崎のビャクシン樹林」として国から天然記念物に指定されています。
ビャクシン (イブキ・伊吹)ヒノキ科
本州、四国、九州、朝鮮、中国中部に分布する常緑針葉高木。海岸の岩場などに生育し、大木になると、幹がねじれたようになる。 |
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毎年4月4日は、駿河湾の漁民の信仰を一身に集める大瀬神社の例大祭です。遠くは蒲原・由比・近くは静浦・内浦・西浦等多くの地区から、大漁旗で飾りたて、女装した青年達を乗せた踊り船が多数大瀬に集まって来る。
勇み踊りを踊り、おはやしもにぎやかに岸壁に到着すると船から海に向かって俵を投げ、それを泳いで拾った青年達が、神社に大漁と航海の安全を願って参詣します。
同時開催の「内浦漁港祭」では鮮魚、地場産品の産直市、阿波踊り披露、太鼓演奏、福引きなどが行われます。
大瀬神社7時30分〜 内浦漁港祭8時30分〜15時00
お問い合せ先:内浦漁業協同組合TEL.055-943-2316 |
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大瀬崎に初夏の訪れるころ白い繊細な花が咲きます。
はまゆうは、ヒガンバナ科ハマオモト属で海岸砂地に生え、万葉集にも歌われたこの名花は、木面(ゆう)のような花を付けることから、その名が付けられました。
沼津市では、昭和45年4月「市の花」に制定。
浜木綿 (はまゆう)
7月〜9月頃に浜辺に白い花を咲かせます。
浜万年青(はまおもと)とも呼ばれます。熱帯アジア原産 |
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